セラクの「みんなの情熱大学」では最新テクノロジーや先端領域に関わるセミナー等、イベント運営をしています。専門領域を越えて議論のできる仲間と出会い、共によくなる環境と学習の機会を提供しています。
今回は、2019年12月10日に開催された『為になるツール講座 Tera Term篇』のレポートをお届けします!
Tera Termって何?
ネットワーク/サーバ等に関わる方にはおなじみのTera Termですが、初めて聞くよーという方のためにご説明します。これは、SSH・telnetの各通信プロトコルを利用してリモートログインを行うためのWindows用ソフトウェアです。
・・・・・・?
なんのこっちゃ?という方に噛み砕いてご説明しますと、『別のコンピュータやサーバーを遠隔操作するために使うソフト』です。今回の講座では、弊社エンジニアがよく使っている基本機能から、Tera Termマクロを用いた業務の効率化につながりそうな機能まで、たっぷり紹介されました。
講座レポート
講座内容は、平沢さんがこれまでの業務で培ってきた便利な機能や失敗談を交えながら、実務ベースの内容を主体として進められました。「こういうことやろうとしたら、こうなっちゃったことがあって。」といったように、状況が想像できるような前置きをつけて話してくれました。そのため、インフラの知識が少ない筆者でも、ちんぷんかんぷんになって瞑想に入らずに話を聞けました。笑
講師は、13年に渡り設計/構築業務を担当してきたITインフラのスペシャリスト、H.直樹さんです。現在、弊社のセキュリティエンジニアとして、社内外のセキュリティ向上施策を実施中。PMをやったり管理者をやったりしつつ、実機を触るのが好きだそうで、隙をついてはTera Termを使っているそうです。
これだけはやっておいて!
TeraTermを使う上で、これだけはやっていてほしい!ということから話が始まりました。ログを自動で取っておくこと、コピペの無効化設定などが簡単にできるとのこと。忙しくてログを取り忘れていた、なんてこともありますよね。トラブル時に「ログを取ってない」と言って、上司に冷たい顔をされてしまわないように、設定方法をご紹介します。
忙しくてログを取り忘れていた、なんてこともありますよね。トラブル時に「ログを取ってない」と言って、上司に冷たい顔をされてしまわないように、設定方法をご紹介します。
ちょっとだけ便利な機能
サーバへのファイル転送機能や、複数の機器に同時にコマンドを飛ばせる機能などを紹介いただきました。SSH転送(ネットワークに接続された機器を安全に遠隔操作すること)は、実際にTeraTermを動かしながらやり方を解説していただき、難しそうなことを3STEP程度でぱぱっと実行されていたので、なんだか自分でもできそう、意外と簡単じゃん。と感じられた方は多かったことでしょう。
TeraTermのマクロ機能
TeraTermにはマクロ機能が実装されており、専用のコマンドで様々な処理を自動化する事が可能とのこと。「コマンドをいくつか覚え、よく利用する条件文をいくつか利用できるようにすれば、簡単な自動処理であれば自分で作れるようになります。」と話すH.直樹さん。
複雑なマクロを作る為にはプログラミングの知識も必要になるそうですが、仕組みや活用方法が理解できれば、ネットで類似のマクロを探して流用することも可能とのことでした。
今回は、If文などを用いた1番シンプルなログインマクロのサンプルを紹介いただきました。これを作っておけば、ダブルクリックだけで自分が管理しているサーバ台数分のログインできるようになるとのこと。地味に時間のかかる作業が、瞬きする間にできるとは、、
さいごに
締め括りに、H.直樹さんより「基本的な機能を組み合わせて使うことで、一週間かかっていた作業が30分で終わるようになり、作業の効率化って割と簡単にできるんです。」という話がありました。今回ご紹介いただいたような機能を組み合わせることにより、とても便利なものが出来上がるような、そんな大きな可能性を感じる内容でした!
受講いただいた方々からは、「運用の心得が理解できたり、作業の効率化ができるようになれることが分かり、興味のキッカケになった。」、「濃い内容だったので、追いつかない部分もあったが、これから理解を深めていきたい」などの感想をいただきました。また、講義資料の共有を求める声が多く上がり、資料を何度も読み返したくなるような、勉強意欲の上がる講座だったと感じました。
「みんなの情熱大学」では、これからも最新のテクノロジーや先端技術に関するさまざまなイベントを開催して参ります。今後のイベントにも、ぜひご期待ください!